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ハイムの話最終話。インドから届いた3通のカード

仕事見つかったの?
いや、、、まだ。

ずいぶんのんびりしてるじゃない???
ダーリンこの国の雇用事情は決していいものじゃないんだよ。それに、、、
それになに????
いや、、なんでもない。

せっかく電話で話してもそんな会話ではほんとにがっくり来てしまう。
イスラエルにいたとき、あのナタリーから電話があった。
幸せだったのに、あの瞬間だけはまた嫉妬に駆られてしまって、自己嫌悪に陥った。彼女
の家はすぐ近所らしく、会おうと思えばすぐ会えたけど、私が断固拒否したため、イスラ
エルで会うことはなかった。だけどハイムのことだ、、、信じるったって、遠すぎる。早く
日本に着てくれれば安心できるのに、、、、、

遠距離恋愛が上手くいく人たちのなかには、しっかりした信頼関係が築かれている。私た
ちも例外ではなかったけれど、彼女の登場により、すっかり崩れてしまった。ハラハラし
ていると体によくない。しかも遠くの国でおきていることなんて、彼を信頼する以外、調
べようがない。

早く、大人になりたかった。仕事のできる自立したキャリアウーマンになりたかった。そ
んなことでいらいらしている上に仕事もたいして出来ない自分にいらだっていた。お金が
たまらない。

ある日、やっと仕事が見つかった。という電話がきた。
へ~~。なんの仕事?
ガンゼンローゼスのライブの警備の仕事だよ。ダーリン。
へぇ~~ハイムやったじゃない。大好きだものね。

次の日、こんな辛い仕事はないよ。ダーリン。という電話がきた。
どうして辛いの?
こんな辛い仕事するぐらいなら死んだほうがマシさ。

ななおはこの時、そんな楽しそうな仕事より楽しい仕事はあるわけがないと悟る。
この人は仕事をする気なんてはじめからないのだ。
それも楽しそうな仕事ばかり選んで、その仕事に難癖つけている。
彼にとって幸せな仕事なんてあるのだろうか?????

ななおの方はどうなの?仕事?順調?お金たまった?

ななおは当てにされていた。
別にさ、好きだったから、それもよかったよ。私がなんとかすればいいんでしょ。私が稼
いであんたを養ってやるわ。ぐらいな大きな気持ちになった時もアル。

だけど、、、、現実は成績の悪い若い保険屋なのだ。
学歴や経験もないから他の仕事が出来るとも思えなかったし、(その後大学生になるまで7
年かかりました。)自信がなかった。ハイムが好きな気持ちとその自信は比例するようで、
反比例しているような、、、複雑な気持ちだった。保険屋は好きでやってる仕事ではなかっ
たから早く止めたかった。ちょうどそのとき憧れのアンティークショップ兼雑貨やで社員
を募集しているという新聞記事を見つけた。

その後、3ヶ月過ぎてもハイムが日本へやってくることはなかった。
そのかわり、インドからの手紙が届く。

彼は日本ではなくインドへ行ったのだ。
またゴアにいるらしい。やっぱりこっちで働く。ダーリンもおいで。という手紙だった。
信じられない。今度こそインドへ行ってはっきりさせてこようと思った。

もう保険屋はやめていたし、次の仕事(アンティークショップ)の面接は30分の1の確
率を突破して決まっていたから。(昔から大好きだったショップの憧れの仕事だったので、
熱意を込めた手紙を履歴書に添えて送った。)私は日本へ戻るしかなかった。

面接の時は、インドへ行く予定があるので、少し待って欲しいと伝えていたのだけど、そ
して受かる受からない関係なくショップでハイムが買ってくるインドの雑貨を扱ってくれ
るか?という話もとりつけた。
(面接でそれを言ったのがよかったらしい。買付けに行く人間をさがしていて事実アフリ
カから戻ったばかりの店長と社長。)

その頃はまるで社会人としてとても自信がなかったんだと思う。普通のOLさんのように入
社式をやって研修をして1から10まで先輩に教わって、、、っていう順序だてたことをし
てこなかったから、なんとなく全てが不安だったんだと思う。バイトと同じだよ。と思っ
ても、、、そこに期待や責任が付きまとうと急に不安になった。

彼女たちがほしがっていたのは雑貨より主にアンティークのバイヤーである。実際サザビ
ーズで勉強してきた店長が行くから詳しいことなんて知らなくてもよかったんだけど、そ
れに付随する仕事は沢山ある。イギリスとの取引も多かったし、常に英語の電話がかかっ
てくるわりにはほかのスタッフは喋れなかったりする。だから実践力として期待してるか
らね。が上司の口癖だった。

人気の店で難関を突破したプレッシャーは大きく、付け焼刃で勉強を始めてた。図書館に
通ったり、実際に家具に触れたり、楽しいから好きだったけど、あまりにもしらなすぎた
から、この際イギリスに勉強に行こうと思ったのだ。2週間あることだし。

インドへ行ってハイムに会うことと、自立した仕事が出来る女になるためのイギリスとそ
の二つを計りにかけたら、イギリスが勝った。

結局、ななおにとってインドは遠かった。
インドへ行って明るい未来があるようには正直、思えなかった。仕事をしない夢見る男と
の恋愛は強くて一人前の女にならないと無理だと考えていた。
ひとりでロンドンや郊外を旅して、いろいろ考えようと思っていた。

サンドラのお父さんが田舎のパブに連れて行ってくれた。ボーイフレンドは?っていうか
らハイムの話をしたら、それはボーイフレンドじゃない。って言われた。彼は君のことを
なんとも思っていないよ。早く別れなさい。

お父さんの意見だから、聞く必要はなかったんだけど、だいたいイギリスを選んだ時点で
そういう覚悟はしていたというか、私の中にそういう気持ちが固まってきていたんだと思
う。だから説明する時もネガティブな話題を多く出してしまって、それを聞いたら誰だっ
て別れなさいっていうような話だったと思う。

そして空港からハイムへこの恋はもう終わりにしよう。っていう手紙を書いた。もう少し
強くなって、お金持ちになって、そしてハイムを幸せにする自信が出来たら、また連絡入
れるよ。って書いたと思う。

その手紙が彼にとどいたのか、それとも届いていなかったのかは正直よくわからない。ロ
ンドンから帰ってくるちょっと前、日本には電話がかかってきていた。お父さんが取った
電話だ。
英語なのに、よくわかったな。と思うけど日本語で伝言がかいてあった。
(くぅ~~~ついこの間、掃除した時ふと出てきたんだ。この伝言メモ。どこへ行っ
た???)とにかく体にきおつけて、そして最後に愛してる。って締めくくってあった。
ハイムからのメッセージなんだけども、お父さんの字なのでなんとなく照れる、、、、、それ
を見つけたのは確かずっと後になってからだったと思う。

そし1通の封筒が届いた。インドからだ。差出人は不明。だけどこの字はハイム。中には
何も書かれていないシバ神のはがきが3通。

何か書いて送れっていうことだったのだろうか、、、、、、今もそのはがきは3通とも残ったま
ま私たちの恋は終った。

その後しばらくたってからイスラエルのハイムの父親から、ハイムがどこにいるか知らな
いか?という手紙が届いた。彼が行方不明だという。インドにいるはずだと思ったが、見
つかったという報告もないまま、時が流れた。ななおがハイムに会いたがっている。とい
う話を聞いて、ジョンががんをぶっつぶす会の時にハイムの家に電話をしてくれたらしい。
でもその電話はもう使われていなかったらしい。

家族全員、きっとどこかへ引越して元気でいることを祈ってる。今頃何してるんだろうね。
この間、柴犬たちとそんな話をした。ハイムのことだもん。きっとインドの山奥で楽しく
やってるよ。そうだよね。

楽しかったね。ハイム。自分以外の人にあんなに夢中になれて本当によかったです。私を
変えてくれた運命の恋。こんな素敵な思い出があるから、ほんとはもう十分なんだってい
えるぐらいの恋をありがとう。でもこれからもまだまだ恋を探し続けます。(*^。^*)

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